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エリツィン前大統領の死去

23日、エリツィン前ロシア大統領の訃報がニュースで伝えられました。ロシアの初代大統領として市場経済の導入を図り、また政敵との度重なる確執を経つつも10年近くにわたって政権を維持した政治手腕は、目を見張るものがありました。ご冥福をお祈りします。
ただ、残念なことに、エリツィン前大統領の葬儀には、日本からは駐ロシア大使しか参列しなかったということです。日本とロシアとの関係、とりわけ北方領土問題や北朝鮮への対応など、協調・協力しなければならない課題が山積する中で、相応のレベルの政治家が葬儀に参列しなかった判断には、首をかしげざるを得ません。塩崎官房長官は、葬儀に間に合う商用便がなかったということを理由にあげていたようですが、エリツィン氏の危篤・死去・葬儀といったような外交上重要な情報を迅速・的確に収集するために大使館を置き、外交官を常駐させているわけで、葬儀に招請されてから間に合わないので出られませんというのは、恥ずべき外交の失態だと言わざるを得ません。
弔問外交という言葉がありますが、欧米各国の要人が集まる葬儀の場は、故人を偲ぶというだけではなく、大切な外交の舞台でもあります。このような機会に日本の存在を示すことができないことは誠に残念です。政府とりわけ外務省の猛省を求めます。