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予算委員会

今週国会では、9日から11日まで衆議院予算委員会が開催されました。総理をはじめ、ほとんど全閣僚が出席する中での議論でしたが、この一週間で福田内閣の大まかな体質、方向性が明らかになったように思います。
まず指摘したいのは、リーダーシップの欠如です。私はいま、日本の政治は深刻な危機に直面していると思っています。危機におけるリーダーのあり方としては、自分の考え方、進むべき方向を明示し、共有するということが最も重要だと思います。調整型のリーダーは平時においては有効でも、有事においては組織の停滞と混乱を深めるばかりだと思います。委員会の答弁を聞いても、福田総理のリーダーとしてのビジョンや気概のようなものが全く感じられなかったのは誠に残念です。
第二の問題は、閣僚間の連携の甘さです。政府は巨大な組織ですから、政治家がばらばらに持論を述べていても、なかなか思うように動かすことはできません。委員会の質疑で目の当たりにするのは、総理を中心に内閣が一体となって国家戦略を共有し、具体的な方針を定めていくという基本的な作業が全くなされていないが故に、抽象論ではそれぞれ何と無く格好の良いことを言えても、具体論になると官僚の用意した答弁を読み上げることしかできなくなってしまうというさみしい現実です。これでは、年金問題をはじめとして、国民生活を守るために必要な改革や施策が、またも官僚の思うままにされてしまうのではないかという強い危惧を抱きます。
福田総理の答弁ぶりについて、わずかながら評価すべき点をあげるとすれば、少なくとも小泉、安倍両内閣よりは、質問に対してまじめに、丁寧に答弁する場面が増えたということでしょうか。決して満足できるようなレベルではありませんが、議論が全く成り立たないという場面はかなり減ったと思います。
国会での議論の質を上げ、目に見える成果をあげていくことは、政治への信頼を取り戻す第一歩です。今はパフォーマンスに偏らず、愚直にまじめな議論をしていくべき時期ではないかと思います。今月下旬からは具体的な法案の審議も始まりますので、私もしっかりと準備をして臨みたいと思っています。