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オーストラリアで政権交代

24日投開票のオーストラリアの総選挙で与党が敗北し、11年ぶりに政権交代が実現することになりました。
日本の皆さんにとっては、オーストラリアというとグレートバリアリーフやエアーズロックなど観光地というイメージが強いかもしれませんが、経済面でも、また外交面でも非常に重要なパートナーであると言えます。オーストラリアは資源大国でもあり、昨今様々な資源価格が上昇しつつある中で、これからその存在感をこれまで以上に強めていくことは想像に難くありません。地理的にも、太平洋を挟んで東に米国をのぞみ、インド洋を挟んで西に中東・アフリカをのぞむという位置にあり、外交・安全保障上もその重要性を増しつつあります。
そのオーストラリアでの政権交代が起こるということは、これまでの経済・外交の枠組みが大きく変化する可能性があるということでもあります。オーストラリアはイラク戦争で「有志連合」の一員として大きな役割を果たしてきましたが、今後イラクの駐留豪軍の一部撤退も含め、米国との外交関係も変化していかざるを得ないでしょう。
日本外交の基軸は日米関係であり、この関係は大切にしなければなりませんが、そのことは必ずしも「インド洋での給油活動」を継続しなければならないということに無条件につながるわけではありません。日本が国家としてどのような国際的な貢献をするかは、憲法をはじめとする法体系や国民の意思に基づいて日本自身が主体的に判断すべきことであり、その主張が正当なものであれば、国際社会がその判断を責めることはないでしょう。
テロ特措法の参議院での審議が本格化しようとする中で、オーストラリア国民が政権交代という選択をした事実は、我が国にとっても決して軽いものではないように思います。