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福田内閣の迷走

今週福田総理が、日銀総裁人事で二人の財務省OBを提示して参議院で否決されたことは、福田内閣の政権担当能力に大いなる疑問符をつけることになりました。私は従来から、日銀総裁人事に関しては与野党双方が知恵を絞るべきと申し上げてきました。民主党としても、政府が提案した候補は皆否決するという姿勢をとっていたわけではなく、たとえば財務省OBでも財務官経験者(国際金融畑)の方であれば検討に値するというメッセージは、様々なルートから官邸にも伝わっていたはずです。にもかかわらず、否決されることを承知の上で、二度にわたって財務省事務次官経験者を提示した福田総理の政治センスのなさには、言葉を失うほかありませんでした。日銀総裁というポストは、日本の国益を守るためにも大変重要であり、福田総理は一日も早く国会が同意できる候補者を提示する責任があります。

道路特定財源に関しても大きな山場を迎えています。ガソリン等に上乗せされている暫定税率が廃止され、ガソリンが25円値下げされることも視野に入る状況になりつつあります。先頃、私の地元では「第二阪和国道」の建設促進に向けた決起大会が開かれましたが、出席した与党議員の中には、この期に及んで「地元の道路を作る」ことと、「国家として道路整備の財源をどう考えるか」ということの違いについて、全く理解していない方がいるようで、誠に残念なことです。危機に瀕した今の日本の状況を踏まえ、国民全体にとって真に必要なインフラや公共サービスは何かを第一に考えることこそが重要です。それは医療であり、福祉であり、年金であり、教育でもあるわけで、道路だけが予定通りできればよいというものではありません。立派な道路ができても、その横で医者がいなくなり、病院がなくなるようでは、政治の責任を果たしたとは言えないのではないでしょうか。
第二阪和国道は「無駄な道路」ではありませんので、特定財源があろうがなかろうが、胸を張って建設促進を主張すればよいのであって、私はこれまでも国土交通省と幾度となく話をしてきましたし、これからも堂々と主張をしていきます。
私たちの納めた税金なのに、道路官僚に「陳情」して道路を作ってもらうなんておかしいと思いませんか?
何十年も続いてきた仕組みを変え、新しい国の仕組みを作ろうとしているのですから、産みの苦しみがあるのは当然です。政権交代へ向け、最後の大きな坂を登っていく決意です。