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日中首脳会談

7日、来日中の胡錦濤中国国家主席と福田総理による日中首脳会談が開かれました。10年ぶりの中国国家主席来日ということで、日中関係を新しい局面に導く可能性を秘めた会談だったわけですが、終わってみればほとんど成果のない虚しい共同文書が残っただけでした。
ことさらに両国の対立点ばかりを主張し合うこともありませんが、少なくとも我が国としてしっかりと首脳レベルで強く申し入れなければならない問題がありました。一つは、チベット問題をはじめとする中国の人権問題、もう一つは、東シナ海のガス田開発問題です。前者は、世界全体が懸念を共有する課題であり、対中国への主張というだけでなく、この会談を見つめた世界の首脳へのメッセージという意味もありました。後者は、ここ数年にわたり解決が先送りされてきた問題であり、また日本の権益を守るための喫緊の課題でもあり、今回「解決のメドが立った」と福田総理が記者会見で胸を張って述べられるようなことではありません。首脳会談で合意できなかったということは、未だ詰めきれない大きな問題が残っているということに他ならず、今後の交渉こそ国益を守る重要局面だと言えるでしょう。

北京オリンピックを目の前にして、チベット問題をはじめとして、世界からの厳しい目が中国に注がれる中、日本との友好関係を内外に向け強調したいのは中国側のはずであり、その意味で今回の日中首脳会談は、日本が主導権を握って外交的な果実を得る大きなチャンスだったと思います。
しかしながら、支持率も低迷し、国家のリーダーとしての政治的な意思を全く示せないでいる福田総理は、今回中国に完全に足許を見られたという感じがします。
私は、外交に関して言えば、与野党の枠を超えて国益を守るために結束する場面も必要だと考えていますが、現状ではそれも虚しい理想論に聞こえてしまいそうです。福田総理を選び、信任している与党の方々は本当に今のままでよいと考えているのでしょうか?一人の政治家として大変残念無念の一日でした。