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通り魔事件

22日夜、東京八王子で再び通り魔殺人事件が起こりました。何の罪もない大学生が命を奪われてしまったことに強い憤りを感じます。ただご冥福を祈るほかありません。

まだ記憶に新しい秋葉原での通り魔大量殺人事件からわずか1か月半、日本は無差別殺人が当たり前の国になってしまったのでしょうか。今回の犯人も定職に就いている状態とは言えなかったようですが、いわゆる「格差社会化」が無関係とは言えないでしょう。
長い人生の中で、本人の努力如何にかかわらず、結果として何らかの格差が生じることはあり得ることでしょう。私はそれを全否定して結果の平等を唱えるつもりはありません。しかし、いわゆる過程の公平性が確保されない社会、格差を固定化してしまうような社会のありようでは、いま恵まれない境遇にある人たちが将来に希望を持つことができません。長期にわたる不安定な生活状況の中でストレスがたまり、それをうまく自己統制できない人も出てくる可能性があることは容易に想像がつきます。

私は、犯罪者の悪を社会の悪にすり替えてはならないと思っていますが、世の中からこのような犯罪をなくしていくためには、厳罰化や防犯強化といった施策だけではなく、社会全体が希望を持てる活力を取り戻すこと、日本社会の基礎的な力を取り戻すことが大切だと思っています。
短期的には、契約社員やフリーターなど不安定な雇用形態にある労働者の権利強化、中長期的には家庭と公教育を併せた教育再生が大きな課題です。

大分では、教員の採用・昇進に係わる不正が大きな問題となっていますが、このような不正はまさに「過程の公平」が担保されず、熱意を持って教育に携わろうとしている若者の働く機会を奪っている最たるものでもあります。
過去の悪弊を断ち切り、公平で未来に希望を持てる日本社会をつくらねばならないと決意を新たにしています。