« 新しい政治の幕開け | メイン | 二次補正与党強行採決 »

通常国会開幕

5日から通常国会が始まりました。
例年より2〜3週間ほど早い通常国会の始まりです。
6日には衆議院本会議で第二次補正予算に関する各党の代表質問が行われ、今日からは予算委員会が開かれています。

補正予算最大のポイントは、2兆円の定額給付金です。この施策は、とりあえず選挙対策でお金をばら撒こうという発想から提案されたものであり、目的や効果に関する検討はほとんどされてきませんでした。麻生総理も、当初は生活支援と言っていたものが、最近では、消費刺激の意味合いもある、と相変わらずの迷走発言を行っています。

この2兆円の給付金の問題点の一つは、景気対策としての意味がほとんどないということです。将来の増税を前提とした一回限りの給付は、そのほとんどが貯蓄に回る(実質的な消費を増やさない)可能性が高く、政府の言うような経済効果はほとんど期待できないでしょう。

私は補正予算の全てに反対しているわけではなく、この2兆円の定額給付金以外の部分については、若干の問題があるにせよ、事態の緊急性を鑑みれば容認せざるを得ないという現実的判断もあり得べしと考えています。
従って、定額給付金部分については切り離して徹底的に審議し、その他の部分については、速やかに審議を進め採決を行うということが、国民の皆さんにとっても納得のいく議論の進め方ではないかと考えているところです。

与党の皆さんの中にも、また地方自治体の首長の中にも、この定額給付金に関して疑問を持っている方はたくさんいます。
国民の皆さんの中にも、お金をもらえるのはありがたい、という声があるのは承知をしていますが、この給付金は自分自身や自分の子供たち孫たちから前借りをしているに等しく、近い将来このつけは払わなければなりません。

いま同じ2兆円を使うのであれば、教育や医療といった人への投資、或いは温暖化対策を含めた環境への投資、など日本の将来の成長につながるような分野に重点的に投資すべきだと思います。

「政局より政策」と与党の方はよく言われますが、税金を選挙のためにばら撒くという策は、政策の名に値しません。
総理は、定額給付金という愚策を撤回し、その他の補正予算の審議が速やかに進められるよう、決断をすべき時だと思います。