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中川財務大臣の辞任

G7でろれつの回らない状態で記者会見をして、日本のみならず世界を唖然とさせた中川財務大臣が辞表を提出しました。
会見での失態の表向きの理由は、風邪薬を飲み過ぎた、ということのようですが、永田町では、中川大臣が無類の酒好きで、昼日中から酒臭いことも少なくないのは公然の秘密のようなものでした。
与党の中に中川大臣をかばう声がほとんどなかったのも、これまで飲酒が原因と思われる数々の失態を彼が演じてきたことを知っていたからに他ならないでしょう。

中川大臣の辞任は当然ですが、より重大な責任は、このような大臣としての適性を著しく欠いた中川氏を財務・金融担当大臣という要職に起用し、今日までその職に就かせていた麻生総理にこそあります。
組閣に際し、大臣として求められる人格・識見・能力・経験・リーダーシップ等といった要素ではなく、いわゆる自分の「お友達」を安易に選んでしまったつけが、いま麻生総理に回ってきているのだと思います。
結果として、2009年度予算の審議の真っ最中に財務大臣が交代せざるを得ない状況に追い込まれ、「予算成立こそが最大の景気対策」と言っておきながら、自ら予算審議に混乱をきたすような政権運営をしているのです。

同じ日、クリントン米国務長官は、麻生総理、小沢代表と相次いで会談をしましたが、米国の国務長官が野党党首と会談するのは異例のことです。
米国は既に日本の政権交代を視野に入れ、複数の対日戦略の選択肢を構築しつつあると考えるべきでしょう。
民主党も、政権交代後の日米同盟のあり方、またそれを基軸としてアジア戦略をどう再構築するか、現実的な方策の検討を進めていかなければなりません。