« 2010年01月 | メイン | 2010年03月 »

2010年02月23日

審議拒否

衆議院での2010年度予算案の審議が進む中、昨日から自民党が審議拒否に入りました。
私は現在政府側の立場にいますので、与党と自民党の間の国会対策上の問題にコメントすることは避けたいと思いますが、早期に国会が正常化され、予算や法律など政策について中身の濃い議論が交わされることを期待したいと思います。

民主党も野党時代には審議に応じないという手法を使ったことがあり、当時の与党自民党はそれを批判する立場でした。
攻守変われば何とやらという感じではありますが、国会日程を人質に取った相も変らぬ小競り合いが続くとすれば、国民の皆さんの政治に対する信頼が失われるのだということを、与野党とも肝に命ずるべきなのだと思います。

民主党政権になってから、国会では原則として官僚答弁はなくなり、政治家が自らの言葉で質問に答えています。
野党自民党の皆さんにも、政治家同士、政策で堂々と議論に臨んで頂けるよう願っています。

沈みゆく日本丸の船上でいま議論すべき喫緊の課題は、いかにこの日本を危機から救い、再び夢のある豊かな国にするのか、ということではないでしょうか。
長く政権にあった自民党議員の中には、敬意を表するに値する経験・知見を持った方も少なからずおられます。
国会の場で、そういった方々とレベルの高い議論を積み重ねることで、政策は磨かれ、国民の皆さんの政治全体への信頼も取り戻せるのだと思います。
その結果として、どの政党が政権を担当するにふさわしいのか、国民の選択を仰ぐのがこの夏の参議院選挙なのです。

野党自民党の皆さんには、是非とも審議拒否をやめて早期に国会に戻ってきて頂き、政策論争で競い合えることを心から願っています。

2010年02月16日

バンクーバーオリンピック

カナダのバンクーバーで冬季五輪が始まりました。
オリンピックという世界のスポーツの祭典は、いつも新たな感動を私たちに与えてくれます。
4年ごとのオリンピックの記憶が、ちょうど自分の成長のいくつかのステージと重なって、一層思い出深いものになっているような気がします。

さて今回は政権交代を果たした後、初めて迎えるオリンピックであり、どんな感動が自分の記憶に刻まれるのか、楽しみにしています。
競技を見ている時は、やはり日本選手がメダルを獲得することを期待する気持ちは抑えきれませんが、結果の如何に関わらず、戦いの後、共に全力を尽くしたライバルたちと健闘を讃えあう選手たちの姿は、誠に清々しいものがあります。
多くの選手が、これまでの努力の結晶を、オリンピックで100%発揮し、悔いのない戦いをされることを祈りたいと思います。

私たち国会議員も数年に一度、選挙の洗礼を受け、ライバル候補と選挙戦を戦うわけですが、なかなかオリンピックのようにさわやかに終わらないのは残念なことです。
夏には参議院選挙も控えています。
「国を想う気持ちを政策として具体化し、国民の皆さんにわかりやすく説明する」という政治家としての基本にいま一度立ち返り、日々努力を積み重ねることの大切さを噛みしめているところです。

2010年02月09日

朝青龍関の引退

2月4日、朝青龍関が引退を表明しました。
今回の引退劇の発端は、飲酒の上での暴行等のトラブルと言われていますが、残念ながら現在のところ、事の真相が全て明らかになっているとは言えません。
事件としては示談が成立しており、また朝青龍関も引退をして責任を明らかにしたということですから、これ以上の真相究明は難しいのかもしれませんが、優勝25回を誇る大横綱の引き際としては、誠に残念で釈然としないものがあると言わざるを得ません。

相撲は「国技」であると言われて久しいわけですが、朝青龍、白鵬という両モンゴル人横綱に相撲人気を頼らざるを得ず、有力な日本人力士が育っていないことを鑑みると、実質的にはもはや国技と認められるスポーツではないと思います。
私は、外国人力士を差別するつもりはありませんが、国技と言う以上は、日本の文化や伝統を大切にし、心・技・体の全てについて日本国民の尊敬を勝ち得るだけの素養を持った人物であることが、最高位である横綱としての条件なのだと思います。

柔道は国際化によって、世界的な人気スポーツの地位を不動にしましたが、その一方で、日本の文化や伝統の世界とは一線を画して、世界標準のルールに則った競技への変容を余儀なくされています。
美しい一本を取ることが讃えられる競技ではなくなったわけです。
国際化の道を歩んだ以上、私はそれは決して悪いことでも悲しむことでもなく、そのルールの中で勝ち抜くしたたかさを日本柔道界が身につけて行って頂きたいと願っています。

一方相撲界は、日本国内の閉ざされた環境の中に留まりながらも、世界から人材を集めることによって、その魅力を維持してきました。
ただ、日本人横綱の時代に元気のいい外国人力士が参入してきたことが相撲界にとって大きな刺激になっていたことは事実ですが、結果として恒常的に日本人力士よりもモンゴル人力士の方が強く、最高位である横綱に日本人がいないということでは、もはや日本の「国技」としての相撲は命脈を保つことはできないでしょう。

国技としての相撲を再生させる王道は、日本人の中から強い力士を発掘し、育てるという地道な人材育成以外ないのだと思います。
私はできれば「国技」としての相撲を大切にし、日本の文化と伝統を受け継ぐ相撲界で会ってほしいと思っています。
新しく理事となった貴乃花親方をはじめ、相撲協会の方々には、協会運営の改革はもちろんのこと、相撲をスポーツとしても、興行としても日本の「国技」に相応しいものに再生して頂くことを願ってやみません。

2010年02月01日

トヨタ自動車のリコール問題

今や日本のみならず世界を代表する自動車メーカーとなったトヨタが、アクセルペダルの不具合を巡り、北米を中心に大規模なリコール(回収・無償修理)問題に直面しています。
私たちのトヨタに対する伝統的なイメージは、あくなき「カイゼン」、徹底した品質管理、ほとんど借金をしない堅実な経営などといったものでしたから、今回のリコール問題は大変ショックなものでした。
原因については、様々に報道・分析されているところですが、トヨタが急速なグローバル化を進め、世界市場でナンバー1のブランドに成長していく中で、私たちが良くも悪くも「トヨタ的」と感じてきた企業文化が変容してきたこともその一因であると言えそうです。
ピンチにあるとは言え、トヨタには未だ「ヒト・モノ・カネ」どれを取っても素晴らしい経営資源が社内にあります。この機に、再びトヨタらしいモノづくりの原点に立ち返って、日本を代表する企業として再生して頂きたいと願っています。

ひるがえって見ると、私たち民主党もまた、政権交代という一つの目標を果たした一方で、現在は国民の皆さんから多くのご批判を頂いているところです。国民の皆さんが何を私たちに期待して一票を投じられたのか、いま一度かみしめつつ、今は国土交通大臣政務官としての責務を全力で果たして参ります。