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サラリーマン川柳

昨日、大手生命保険会社の第一生命が第23回サラリーマン川柳コンクールの人気投票の結果を発表しました。一位は
「仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い」
という句で、政権交代後の事業仕分けをモチーフに、家庭の状況を描いた作品でした。
歴代の上位入賞作品をみると、川柳という性格上家庭や会社の人間関係をコミカルに描いた作品が多いのですが、10年弱さかのぼると、
第14回(2001年) 「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」
第15回(2002年) 「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」
という句が一位で、インターネット環境が一般家庭にも急速に入り込んできたイノベーション(技術革新)の時代背景がにじみ出ていて、大変興味深く感じるところです。

イノベーションが、国家やそこに暮らす人々の生活水準や利便を全体として底上げすることは明らかだと思うのですが、それは万人に等しく行き渡るものではなく、ある程度の差をもって国民に伝わっていきます。
「格差社会」という言葉がわが国では一般的に使われるようになりましたが、今や成長著しい中国においても、国民間の格差の問題は大きな国家的課題となっているわけです。
私の従来からの考え方は、結果の平等ではなく機会の平等を重視すること、ただし、セーフティネットについてはこれまでのあり方を見直し、真の弱者に行き届くよう充実させるということです。
皆が同じ考え方を持ち、同じ方向を向いて生きる必要はありません。
日本のように成熟期を迎えた国家において、それぞれの人や地域が、それぞれ生き方、あり方、幸福を自ら考え決定していくことは当然だと思います。

一度作ったコンクリートは、そこにただ存在し続けるか、或いは壊すしかありませんが、人は成長し、変わり行くものです。
「コンクリートから人へ」という言葉は、多様な価値を認め、豊かな文化国家へ脱皮していく方向性を示すものでもあると私は解しています。