« シベリア特措法 | メイン | 英語教育 »

世界の工場

中国が「世界の工場」と称されるようになって久しいわけですが、その中国製造業に異変が起こりつつあるようです。
このところ日本でも報道されていますが、自動車関連の工場で従業員が賃上げを求めて争議を起こす事案が頻発し、完成車の製造を一時停止せざるを得ない事態に至っているところもあるとのことです。
また、労働争議やストライキを避けるために、賃上げ等の待遇改善を進めている工場も増えているようです。
中国労働者の視点からみれば、一定の待遇改善要求は当然のことでしょうし、所得の増加を通じて中国の購買力が上昇し、生活水準が上がるという意味では、中国政府としても頭から否定すべきこととは言い難いでしょう。
一方で、これまで低賃金・低コストを競争力として世界から製造業の工場が集まってきたこれまでの構図は、徐々に変化していかざるを得ないでしょう。
新聞でも報じられていましたが、ユニクロはバングラデシュなど中国以外での生産比率を上げていく方針を示しています。

こうした動きに応じて、わが国の経済・外交戦略も組み立て直していく必要があるでしょう。
バングラディッシュなど経済的な発展において後発の国々においては、インフラの整備や教育・医療などの分野で更なる支援ニーズがあります。
相手国のニーズを見極め、ハード・ソフトのプログラムを組み合わせながら相手国を支援していくことで日本との信頼関係を深め、日本企業が進出し、活動しやすい基盤づくりを進めていく戦略が重要だと思います。
わが国の財政も厳しい中、途上国援助もわが国と相手国双方の国益に叶う有効なものとしていかなければなりません。
菅内閣は、成長戦略の一環として、インフラ等の海外輸出を掲げていますが、私も政府の一員として、成果を積み重ねて行けるよう全力を尽くします。