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釜山港視察

先週21日〜23日、韓国の釜山港、中国の上海港などを視察して参りました。
現在国土交通省ではまさに、アジアのハブ港湾機能を日本に取り戻すべく、国際コンテナ戦略港湾の選定作業中ですが、その主要な競争相手となる韓国釜山港をこの目で確認しておきたいと思ったわけです。本来もう少し早く行きたかったのですが、通常国会・参議院選挙が終わり、ようやく視察が実現しました。

現時点では釜山港は、京浜港や阪神港といった日本を代表する港湾を圧倒する競争力を持っているわけですが、実際に現場を見て、歩いて、関係者からの話を聞くにつけ、彼らの強さを身にしみて感じることができました。
特に、外資企業を港湾運営に積極的に取りこんでいる点、余裕のあるインフラ、クレーン等設備のコストダウン等、わが国の一歩先を歩んでおり、北東アジアの拠点港としての地位を固めつつあることを実感しました。

今や釜山港を追う立場の日本ですが、彼我の差は追いつけない程の圧倒的なものではありません。
国として戦略港湾へ投資を集中し規制を取り払うと同時に、それぞれの港湾管理者においてもサービスの向上やコストの低減に覚悟を決めて取り組んで頂く必要があります。

これまでわが国では、港湾や空港などのインフラは、作ること、予算を確保することに政治・行政の力が注がれてきましたが、これからは既にあるインフラを如何に活かし、経済の成長や国民の利便の向上を実現するかが決定的に重要だと思います。
それは必ずしも多額の費用がかかるものばかりではなく、これまで当たり前だと考えていた仕組みや慣行といったものを、利用者の視点からゼロベースで見直すことで実現できることがたくさんあります。
予算を獲得することも大切ですが、国民の視点から見れば、最小限の資源投下で最大の政策効果を生み出すことこそ重要なのだと思います。
あらためて、国民の皆さんの視点を忘れることなく、これからの予算編成に臨まねばならないと決意を新たにしたところです。