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23年度概算要求

今週は衆参予算委員会が開かれ、いわゆる衆参ねじれ国会のもと、初の論戦が繰り広げられています。
その主要な論点の一つが、23年度予算の概算要求に関してですが、マスコミ等の報道をみると、やや偏った面があるのではないかと思いますので、この場を借りてご説明をしておきたいと思います。

批判される点の一つは、「一律10%カットではメリハリがつかない」というものですが、これは聖域なく予算を見直すプロセスにおける組織の統制の仕方として私は合理的なものだと思っています。
現実には全事業「一律」ではなく、5%カットするところもあれば20%カットするところもあるわけで、事業の無駄を徹底的に省くことはもちろんのこと、過去の事業を評価し、時代の変化を先取りして予算配分を見直していくプロセスを経た上で、結果として全体が10%カットされた姿にたどり着くということだと理解して頂きたいと思います。

予算編成の過程で重要なことは、「政治主導」を如何に確保するかということですが、国土交通省のいわゆる政務三役は、大臣・副大臣・政務官合わせて6名です。
政治家が予算の全てをつぶさに見ることは物理的に不可能であり、いかに政治が直接リーダーシップを発揮すべきポイントと、官僚を信頼し任せるべきところを峻別していくかが、組織を有効かつ効率的に運用するために決定的に重要だと考えています。

政権交代から一年近くが経とうとしている今日、いつまでも官僚叩きをして責任回避をしているようでは、政権与党としての重責を担うことはできません。
政務三役の意図を正確に理解し、政策や事業に反映することのできる優れた官僚を発掘し、登用し、育成していくことは、組織のリーダーとして最も重要な仕事の一つだと思っています。

暑い日が続きますが、実質的に民主党政権が初めて一から作り上げる23年度予算が、国民の皆さんの期待に応えるものとなるよう、この夏は霞が関でしっかり汗をかかねばならないと考えているところです。