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米国民主党の大敗

2日投開票された米国中間選挙で、オバマ大統領率いる民主党が大敗しました。
この結果、米国でも上院では民主党が多数、下院では共和党が多数を占めるという「ねじれ」が議会に生じることとなりました。
わが国でもねじれの下での議会運営は困難を極めていますが、米国でも政策実現の大胆さやスピードにブレーキがかかることは間違いないでしょう。

選挙の分析は多方面で報道されているところですが、見方の一致するところは、経済とりわけ雇用が低迷する中で、中間層の不安が増大し、オバマ大統領への当初の期待が失望へと大きく変化してきたということだと思います。
わが国も政権交代から1年余り、経済情勢は概ね似たような環境下にあるわけで、政府が国民の支持をつなぎとめるためには、スピード感を持って経済面での大胆な政策を実現し、その成果を国民が実感できるようにするということ以外にないのではないかと思います。
ねじれ国会の下では、予算や法案の成立は一筋縄では行きません。
このことは今年夏の参議院選挙での敗北の時点からわかっていたことですので、国民生活を守る補正予算や法律の成立のためにも、出来るだけ早く、野党の皆さんとの協力・協調の糸口を見出していかなければならないと考えています。

目を海外に転じれば、米国のみならず、ロシアでも、中国でも、内政上の課題は厳しさを増しています。
このことは、当然各国の外交姿勢にも跳ね返ってくるわけで、わが国と海を挟んで対峙する中国・ロシアという大国は、日本に対する外交的な圧力を自国民にわかりやすい形で強めています。
米国は今のところ外交・安全保障上の日本に対する支援の姿勢を力強く表明していますが、この米国のシグナルを敏感に受け止め、日米間の懸案を一つひとつ決着していくことが、重要なのだと思います。

内政・外交とも政権への逆風が強まっていますが、今は辛抱強く、信念を持って政策を実現していくことのみに集中しなければならないと思っています。