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党首討論

昨日、菅総理就任後初の党首討論が開催されました。
まず指摘しなければならないのは、総理就任から8カ月もの間、党首討論が開催されなかったという残念な現実です。
党首討論に限らず、現在の国会運営には様々なルール、先例があり、これを覆すことは容易ではありません。
そのルール・慣習の多くは55年体制の時代から続くものであり、与党が両院過半数を押さえる中で、野党との間で審議日程の駆け引きをし、一定の譲歩をしながら予算、法案を成立させていくという暗黙の了解の下に形成されてきたものだと言えます。
しかしながら、いまや参議院では野党が多数を形成しており、日程闘争に頼るまでもなく、いつでも政府提案を否決できる状況にあります。
このような環境下においてなお、予算や法案の審議について条件を付けながら、審議入りを遅らせるというのは、自ら国会の権威と信用を踏みにじり、国民の信頼を失わせるものと言わざるを得ません。

確かに政権交代前の民主党のあり様にも反省すべき点は多々あります。
ただ、日本という国家がいま危機的状況の中にあるという認識は与野党双方が共有しているはずであり、今は互いに胸襟を開いて、国会での審議・討議を尽くし、国民生活を守るために必要があれば、予算・法案を柔軟に修正しつつ、与野党ともに国会議員としての責任を果たしていくという姿勢が必要だと強く感じます。

昨日の党首討論の内容については、まだ与野党ともにジャブを打ち合うばかりで、本質的な議論に及ぶ場面はなかったと感じました。
それ自体は残念なことですが、菅総理と谷垣総裁、山口代表との党首討論は初めてであり、特に社会保障改革に関しては、これから繰り返し討論をする中でお互いの考え方・立場を明確にしつつ、国民の前で論点を整理し、皆が共に考えるきっかけとすることは極めて重要だと思います。
国会は、与野党が対峙して真剣勝負の議論をする場であると同時に、国民にとってより良い成案を得るために本音で話し合い、妥協を模索する場でもあるべきです。
私も国土交通委員会という私の持ち場で、与党理事としての責務をしっかりと果たしていきます。