« 国会閉幕 | メイン | TPP交渉への参加 »

スティーブ・ジョブズ氏の死

アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が死去したとの報が流れました。
今年初めから病気療養に入り、また8月にはCEOを退いていましたし、最近のかなり痩せた姿を見るにつけ、ご本人も含め、死期が近い事を多くの人が感じていたのではないかと思います。
心からご冥福をお祈りします。

私も議員になる前にIT業界に関わったことがありますが、ジョブズ氏の生み出す製品・サービスの独創性、そしてそれに接した人をワクワクさせる力というのは、他者の追随を全く許さないものでした。
初期PCの代名詞であった「マッキントッシュ」、そしてここ10年余りの間に発売された「iMac」「iPod」「iPhone」「iPad」といった製品群は、ITの世界をより使い手に身近なものとしてきたことは疑いありません。
技術は高度化しながらも、使い手に「難しい」と感じさせることなく、楽しく豊かな生活を提案する力には、本当にいつも驚かされました。

加えて尊敬に値するのは、1976年のアップル創業から一時会社を追われていた彼が、1997年に業績が悪化したアップルの経営トップに復帰してからの経営者としての手腕です。
発明家であり、創造者であるということと、ビジネスとして収益を上げ、企業価値を高めて行く経営者としての立場を両立させることは容易ではありません。
特に、アップルのようなグローバルな大企業の経営において、多くの才能ある人材を登用し、動機づけし、企業としての創造性・成長性を維持・発展させてきたという意味で、経営者としても稀有な能力を持っていたのだと思います。

恐らく米国では、ジョブズの功績を超えようとチャレンジする起業家たちが、これからも次々と生まれてくるでしょう。
わが国でも、企業家育成の重要性が語られて久しいわけですが、まだその果実が実ってきているとは言えない状況です。
彼の遺した幾つもの語録を読むと、多様な価値観を認め、尊重することの重要性を改めて感じます。
昨晩は、彼の死を心から悼みつつ、これからの日本を考えた夜でした。