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原子力協定

本日の衆議院外務委員会において、ヨルダン、ロシア、ベトナム、韓国との原子力協定が承認されました。私は衆議院外務委員会の与党筆頭理事として、今国会の大きな課題としてこれら案件の承認に向けた努力をして参りましたので、本日の委員会通過を大変重く受け止めているところです。

この原子力協定に関しては、福島原発での事故を受け見直すべきというご意見も少なからずあり、私自身も改めて本件について多くの方々の意見を聞き、熟慮を重ねてきました。私がこの協定を承認すべきと考えたポイントを幾つかご説明しておきたいと思います。
一つは、福島の原発事故の経験や教訓を世界と共有することの重要性です。相手国は、日本が協定を結ばなければ他国と原発を推進するだけであり、わが国は単に世界への貢献の機会を放棄することになります。私はむしろ、国際的な原子力安全の向上に引き続き貢献する責務を果たしていくべきだと考えます。
二つ目は、原子力協定は核不拡散・核の平和利用という重要な意義を有するものであるということです。この協定がなければ、相手国との高度な原子力技術を含んだ経済協力や商業取引はできませんし、結果として、福島の教訓の共有も含めた、原子力分野でのわが国の世界への貢献も言葉だけのものに終わることになりかねません。

もちろん、現時点では福島原発の事故は完全に収束しているわけではなく、原発の輸出に向けては、これまで以上に細心の注意を払うことが必要です。また事故の再発防止策も含めた最新の知見を反映していくことも重要です。商談自体は民間企業が進めていくことではありますが、国として、相手国との信頼できる原子力協力の仕組みづくりをしっかりとサポートしていく必要があります。

本協定に関しては、与野党間の調整も含め、超えなければならない多くのハードルがありました。まだ衆議院本会議での議決、参議院での審議が残っておりますので、改めて気を引き締めて国会対応にあたりたいと考えているところです。