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橋下氏に物申す

橋下徹前大阪市長がこんなことを書いています。

昨年度の関西国際空港の営業利益が成田を上回ったのを受け、あたかも関空再生を自分が主導し、実現したというような書きぶりです。
具体的には、LCC(格安航空会社)と貨物の拠点空港とする戦略を固めた、LCCのピーチの設立やフェデックスの拠点を関空に持ってきた、さらには医薬品保管の冷蔵倉庫を作ったなどそういった取り組みを自らが主導し、関空の経営が良くなったということを自らの手柄のように言っています。

当時、私は国土交通大臣政務官をしており、この中心にいた人間として事実をお話したいと思います。関空再生は橋下氏の手柄ではありません。

まず、関空再生のためにLCCの誘致を進め、また貨物を重視するという方針は、そもそも2009年の政権交代後、前原国土交通大臣の下に設けられた国土交通省成長戦略会議で有識者を交え、半年以上にわたり議論を重ね国土交通省成長戦略としてまとめられたもので、私が国土交通大臣政務官としてこの議論を主導し取りまとめ実行に移しました。

また、フェデックスの北太平洋地区のハブを韓国の仁川(いんちょん)空港と争い勝ち取ったのは、私が香港にあるフェデックスのアジア太平洋地域本社を訪問し、ディビッド・カニングハム社長に直談判し、国として通関・検疫などの手続きの迅速化・簡素化、さらに関空が全面的な協力を約束したからです。ちなみに橋下氏は広州空港と争ったと書いていますが、事実誤認です。

こういった関空再生の経緯は国土交通省、さらには当時関空の社長であった福島氏や関係者なら誰もが分かっていることです。

橋下氏は、もともと関空の再生については単に伊丹空港廃止だけを唱え、何ら具体案を示すことはありませんでした。にもかかわらず関空の再生を自分の実績として喧伝するのは不誠実です。

実際、上記の国交省の成長戦略会議において、関空のコンセッション(事業権売却)やリニア開通後の伊丹空港廃港に道筋をつけたことを、私が橋下氏の携帯に電話をして説明をしたぐらいで、橋下氏がなんら主導したわけではないことは橋下氏自身が一番わかっているのではないでしょうか。

橋下さん、何でも自分の手柄というのは一昔前の政治家ですよ。